初登場はキラさんとのコラボで海魔を撃退するときに発動。（13.5話）
最初の式句は『海辺にて 命を護るは 我が使命 海魔を祓う 刃を此処に』
この時は即興だったため、生命力をバーナーのように噴出させているだけ。当然燃費は最悪。
ただし、このときは命護剣【ライフセイバー】という術式名と、海の命を守る役職【ライフセーバー】をかけていることと、式句によって『海辺で命を脅かす海魔』に対して特攻をつけていた。
威力は、幽霊や一部の妖怪のように肉体をもたないものに対しては直接的、かつ効果的なダメージを与えられる。一方、人間や動物など肉体をもつものに対しては、内部の生命力や魔力と相殺する形でしか影響を与えられず、しかも肉体が邪魔をするためあまり効果がないが、それを逆手にとって気絶などの無力化する手段として使えばかなり有用である。
以降はちょっとずつ改良を重ねて、海魔特攻をなくした代わりに燃費と威力を安定化させていく。
キキョウくんが戦闘態勢に入るといつも展開するこの命護剣だが、実は剣とか言いながらほぼ自由自在に変形できる。というのもこの命護剣は、実体のない生命エネルギーのオーラのようなものだからである。
剣の形のまま薄く延ばしたり、打撃に合わせて掌に集約させたり、マジックハンドのように遠隔で握りにいったりなど、かなり多彩な攻撃方法となる。
ただし、遠隔攻撃になると威力が激減するほか、五行の相性上『火』『金』属性には著しく減弱されるのが欠点。たとえば金属製の防具をつけられるとほとんどシャットアウトされてしまう。
代わりに、『水』『土』属性には滅法強い。
命護剣の効き方だが、自身と相手の生命力の量に大きく影響される。
自身の生命力が多く、相手が少ない場合には命護剣はよく効くが、逆だと効きにくい、といった具合である。
命護剣は自身と相手の生命力を相殺する形でダメージを与えるため、相手が強大な妖怪などの場合にはかなり効果が薄い。（数字で考えると、自分と相手の生命力が100：1000だった場合、命護剣で自身の生命力10で相手の生命力を30削ったとしても、90：970となり、こちらがジリ貧となってしまう）
ただし、キキョウにはドレインという攻撃手段もあり、こちらは逆に相手が生命力を持つほど威力の出る魔法となっている。このため、意外とキキョウは大物相手でも粘り強く戦うことができるのである。